夏になると、テレビや新聞、行政などが「熱中症や脱水症状に注意しましょう!」
と呼びかけていますよね。
熱中症も脱水症状も、暑い時期に起こる病気というイメージがあると思います。
では、この熱中症と脱水症状の違いって何でしょう?
熱中症は、高温環境下で起こる身体の適応障害の総称です。
めまい、頭痛、吐き気、痙攣、意識障害などが主な症状になります。
次に、脱水症状についてですが、
脱水症状は水分摂取をしなかったり下痢や嘔吐などが原因で、
体内に水分や電解質が不足している状態のことです。
症状には口渇感、頭痛、吐き気、痙攣、意識障害などがあります。
熱中症と脱水症状のそれぞれの定義を見てみると、違う病気だということは
わかりますが、症状は共通しているものが多いと思いませんか?
実は、脱水症状は熱中症の症状の一つなんです。
だから、症状が共通しているんですね。
熱中症は、高温環境下で起こります。
暑い場所にいると、汗をたくさんかきますよね。
汗をかくと、体内の水分や塩分が失われていきます。
この時に水分や塩分補給をしないと、上記に書いた脱水症状の定義である
「体内に水分や電解質が不足している状態」になるんです。
もちろん、脱水症状は嘔吐や下痢などが原因で寒い冬にも起こりますが、
熱中症と脱水症状は密接な関係があることがおわかりいただけたと思います。
熱中症や脱水症状にならないための予防法は、水分補給をしっかり行うことです。
多量に汗をかくような高温環境下で運動や労働をしても、適切な水分補給を
していれば、熱中症や脱水症状を防ぐことができるのです。
適切な水分補給とは、適度に塩分を含んだ飲み物をこまめに飲むことです。
塩分を含んだ飲み物というと、味噌汁などのスープ類がありますが、
暑い中で運動や肉体労働をしている時に、スープを飲むのは遠慮したいですよね。
暑い中でも飲める塩分を含んだ飲み物には、スポーツドリンクがあります。
市販のスポーツドリンクは、2〜3倍に薄めて飲むようにしたほうが、
体内へ吸収されやすいので効果的ですよ。
暑い夏は、熱中症や脱水症状予防のために、こまめな水分補給を
心がけるようにしましょう。
→ 隠れ熱中症とは
→ 熱中症予防のための水分補給
→ 部活中は、熱中症に注意
熱中症はとても危険な病気です。毎年何人もの死者が出るほどです。たかが熱中症だとあなどっては決していけません。大切な人の命を守る、自分自身を守る為にも熱中症に関する正しい知識を持ち、しっかりと予防・対策を行いましょう。 |