熱中症対策として「夏日の外出には帽子を着用しましょう!」と言うのを
よくテレビのニュースや天気予報で耳にするフレーズですが、
これは帽子なら何でも良いかというとそういう訳ではありません。
帽子の種類によってはかえって熱中症の引き金となるケースもありますから注意が必要です。
まず、(常識的に考えてこんな人がいるとは思いがたいですが。。。)ニット帽はNGです。
またフェルトや革など厚手の素材で出来ている上に通気性の悪い帽子や、
つばの無い帽子も熱中症対策になるどころか逆効果になってしまいますので
使用は避けましょう。
帽子を熱中症対策として使う場合のポイントは2つ、
1.通気性の良い素材であること
2.大きなつば付きの帽子であること
です。
野球帽などは無いよりはあった方が良い程度と考えましょう。
帽子のチョイスを間違えると脳を余計にヒートアップさせる結果を招き、
自律神経の熱暴走が起こりやすくなってしまいます。
では、今一度帽子を熱中症対策に使用する場合の二つのポイントについて
考えていきましょう。
一つ目の通気性の良い素材を選ぶというのはすぐに理解できますね。
通気性が悪いと帽子の中に熱溜まりが出来てしまうからです。
二つ目の「つば」ですが、これは熱中症対策としては、
常に頭部全体に日陰を作るのが目的となります。
猛暑日でも直射日光が当たる場所と日陰とでは5℃ほど温度差が生じますから、
自律神経を司る脳を直射日光から守るというのは効果的な熱中症対策となるわけです。
ですので帽子のつばは大きいほど熱中症対策としては効果的ということになります。
野球帽のように前にだけつばがあるタイプよりも、
全体的につばのついた麦わら帽子のようなタイプの方が熱中症対策としては理想的です。
また野球帽では前額部に目の詰まった通気性の悪いウレタンのような
生地を持つタイプもありますので、これはあまり熱中症対策には相応しくありませんね。
更に首筋に日陰を作るというのも頸動脈の血液やその付近を流れるリンパ液を
直射日光による急激な温度上昇から防ぐ効果が期待できるため、
出来るだけ全体的につばの付いた帽子の方が熱中症対策には理想的となります。
こうして考えると麦わら帽子は優れた熱中症予防アイテムと言えますね。
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熱中症はとても危険な病気です。毎年何人もの死者が出るほどです。たかが熱中症だとあなどっては決していけません。大切な人の命を守る、自分自身を守る為にも熱中症に関する正しい知識を持ち、しっかりと予防・対策を行いましょう。 |