最近は、節電ブームですね。
特に2011年の東日本大震災以降は、各企業・家庭で節電するのが当たり前、
不要な電気は使わないという流れになっています。
確かに、節電は大切なことですが、クーラーを全く使わないなど
行き過ぎた節電で屋内での熱中症患者が増加しているんです。
熱中症は、屋外の暑い日差しの下で運動をすると罹るもの、
屋内にいれば安心と思っていませんか?
熱中症は、高温多湿の環境で起こります。
つまり、日差しがなくても、暑く、湿度が高い場所だったら、
熱中症になる危険が高いのです。
2010年の厚生労働省のデータでは、熱中症患者の約40%が住宅で発症
していますし、65歳以上の高齢者の場合は、半数以上が住宅での発症です。
確かに節電は大切なことですが、節電によって熱中症になり、
健康を害してしまっては、意味がありません。
節電をしつつ、熱中症を予防するには、
熱中症対策グッズを上手に利用するのが良いでしょう。
屋内用の熱中症対策グッズとして、近年注目を集めているのが、
すだれや緑のカーテンです。
すだれは、日本では昔から日よけとして使われていますよね。
直射日光が当たるかどうかで、室内の温度はかなり違ってきます。
最近ではすだれにアルミ加工を施して、
さらに遮光性を高めたものも販売されています。
また、ゴーヤなどつる植物を使った緑のカーテンも
ここ数年で日本中に広まってきていますね。
遮熱や断熱効果があるだけでなく、植物の葉からの気化熱効果もあるので、
室内での熱中症対策には有効です。
気化熱作用によって水に濡らすと長時間ひんやりするタオルも、
熱中症対策グッズとして人気です。
首に巻いておけば、手軽で簡単に身体を冷やすことができます。
これ以外にも、従来からあるアイスノンなどのアイス枕や
冷却剤も熱中症対策に効果が高いですよ。
また、気温と湿度を測ることによって、
熱中症の危険指数を教えてくれる熱中症計もありますので、
これを室内において熱中症予防の目安にするのも良いですね。
これらの熱中症対策グッズを上手に利用して、
節電をしながら熱中症を予防しましょう。
→ 子供の熱中症には注意
→ 熱中症に高齢者が多い理由
→ ペットの熱中症
熱中症はとても危険な病気です。毎年何人もの死者が出るほどです。たかが熱中症だとあなどっては決していけません。大切な人の命を守る、自分自身を守る為にも熱中症に関する正しい知識を持ち、しっかりと予防・対策を行いましょう。 |