乳幼児や高齢者は、成人に比べて
熱中症にかかりやすいので注意が必要です。
乳幼児は、まだ体温調節機能が未発達ですし、
自ら積極的に水分補給などの熱中症対策が取れません。
また、高齢者の場合は乳幼児とは逆に、体温調節機能が
加齢と共に衰えていますし、
身体の中の水分量も成人より少ないですので、
熱中症にかかりやすいのです。
そのため、乳幼児や高齢者のいるご家庭では、
熱中症予防は重要になります。
熱中症になりやすいかどうかは、
気温だけでなく湿度など様々な条件が加わります。
熱中症になりやすい環境かを判断する指標として、
最近よく使われているのがWBGT(湿球黒球温度)です。
WBGTとは、人の体内での熱産生や熱放散に影響のある湿度、
輻射熱、気温の3つを取り入れて、乾球温度、湿球温度、
黒球温度を用いて計算したものです。
このWBGTを計算式は、
屋外の場合:0.7×湿球温度+0.2×黒球温度+0.1×乾球温度
屋内の場合:0.7×湿球温度+0.3×黒球温度
で表されます。
正直、この計算式を見ても、さっぱりわかりませんよね。
湿球温度、乾球温度、黒球温度なんて、
日常生活では耳にしない言葉ですし、
どうやってそれらの温度を測れば良いのかもわからないと思います。
でも、熱中症予防のためには、
このWBGTを把握しておくことは非常に有効です。
簡単にWBGTを把握するためには、熱中症測定器を利用しましょう。
熱中症測定器は、その場のWBGTを自動的に計算して、
その場の危険段階を教えてくれるものです。
WBGTで31℃以上は「危険」、28〜31℃は「厳重警戒」、
25〜28℃は「警戒」、25℃未満は「注意」の4段階に分けられます。
これらの危険段階を把握しておけば、乳幼児や高齢者のいるご家庭でも
有効な熱中症予防対策を取る事ができますよね。
また熱中症測定器は、スポーツをするときにも役立ちます。
夏の暑い時にスポーツをする場合、
熱中症になるリスクは非常に高くなります。
でも熱中症測定器を用いて、WBGTを把握しておけば、
いつも以上にこまめに休憩や水分補給をしたり、
WBGTが31℃以上になり「危険」と判断されれば、
スポーツを中止することもできます。
熱中症は、重症化すると死に至る危険な病気です。
熱中症測定器を活用して、熱中症を予防しましょう。
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熱中症はとても危険な病気です。毎年何人もの死者が出るほどです。たかが熱中症だとあなどっては決していけません。大切な人の命を守る、自分自身を守る為にも熱中症に関する正しい知識を持ち、しっかりと予防・対策を行いましょう。 |