痛風発作が起こりやすい部位は、足の親指の付け根です。
足の親指の付け根に痛風発作が起きると、靴を履くどころか
歩くことも動かすこともできないほどの激痛に襲われますので、
発作の痛みがある程度治まるまでは、病院を受診することもできません。
通常、痛風発作は2〜3日経つと少しずつ痛みが良くなってきますが、
発作から2〜3日は思うように動くこともできず、外出もままならないので、
自宅でできる痛みの改善方法を試したいと思うかもしれません。
関節痛の緩和方法として、一番最初に思い浮かぶのは入浴かもしれませんね。
慢性の関節リウマチなどは、入浴して患部を温めることで、
症状が緩和されることがありますが、痛風発作の場合はどうなのでしょう?
痛風発作の場合、入浴は禁忌です!
痛風発作が起きている場合、入浴するとほぼ100%の確率で
症状を悪化させることになります。
そもそも痛風発作は、体内の尿酸値が上がり、
過剰な尿酸が血液中に溶けきれなくなり、関節内へ蓄積されて結晶化し、
それが剥がれ落ちて関節炎を起こすものです。
つまり、尿酸値が上がったことが、痛風発作の原因と言えるんです。
では、入浴すると体にどんな変化が起きるのでしょう?
入浴すると、汗をかきますよね。
汗をかくと、体内の水分が失われますので、
血液の水分も少なくなって、相対的に尿酸値が上がることになります。
尿酸値が上がれば、痛風発作は悪化してしまいます。
また、患部を温めることで痛みは増強します。
また、入浴して患部をマッサージしようとする人がいますが、
痛風発作時の基本は安静ですので、マッサージは逆効果です。
そのため、痛風発作時はぬるめのシャワーを浴びるだけにして、安静にしていましょう。
痛風発作が治まって、尿酸値のコントロールをしている時期の場合は、
入浴することで血行が良くなり、尿量が増加することで、
尿酸の排泄を促進しますので、痛風発作時以外は入浴しても大丈夫ですよ。
痛風発作の後、いつから入浴しても良いかは、医師に確認して下さいね。
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