「風が吹いただけでも激痛が走る」という痛風ですが、
痛風の原因は尿酸が体内に蓄積して、高尿酸血症になることです。
高尿酸血症になると、血液中に溶けきれなくなった過剰な尿酸が、
関節周囲に沈着して、関節炎を起こすのです。
そのため、痛風を改善するためには、高尿酸血症を治す必要があります。
高尿酸血症の治療には、尿酸降下剤を使用する方法もありますが、
食生活を見直して尿をアルカリ化させるという方法もあります。
高尿酸血症や痛風を指摘されたことがある人は、
「尿をアルカリ化させると良い」と聞いたことがあると思います。
なぜ尿をアルカリ化させると、尿酸値が下がるのでしょう?
尿をアルカリ化させると、尿中に尿酸が溶けやすくなり、
尿酸の排泄が促進されるためです。
逆に尿が酸性に傾くと、尿酸が尿に溶けにくくなってしまいますので、
尿酸が蓄積されてしまいます。
尿をアルカリ化させるためには、
アルカリ化を助けてくれる食品を食べる必要があります。
尿のアルカリ化を促進する食べ物には、
わかめや昆布、ヒジキなどの海藻類、野菜や果物、大豆製品などがあります。
高尿酸血症を指摘されている人は、高カロリー・高脂質の食品を好んで多く食べていて、
上記のような海藻類、野菜、果物などが不足していることが多いんです。
高カロリー・高脂質の食品は、尿を酸性化させることがわかっています。
高尿酸血症の人は、一度自分の食生活を見直して、
尿をアルカリ化させる食品を積極的に食べるようにしましょう。
また、痛風や高尿酸血症の人は、半数以上が肥満を併発していると言われています。
肥満を併発していると、
痛風以外にも脂質異常症や糖尿病など生活習慣病のリスクも高まりますよね。
尿のアルカリ化を促進させる食品は、低カロリーで食物繊維、
ビタミンやミネラルが豊富なものばかりで、肥満を解消させ、健康に良いものばかりです。
食生活を見直して尿をアルカリ化させれば、痛風・高尿酸血症を
改善できるだけでなく、肥満を解消し、生活習慣病を予防できますので、
尿をアルカリ化させる食品を食べて、健康になりましょう。
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