痛風を発症すると、治療として食事療法を開始しなければいけません。
痛風を発症した人の多くは、今まで好きなものを
好きなだけ食べてきたという食生活を送ってきたと思います。
痛風の原因物質であるプリン体が多く含まれている食品は、
レバー類、エビ、カツオ、白子、あん肝、スルメイカ、明太子などです。
また、ビールもアルコール類の中ではプリン体の含有量が多いので、
痛風の大敵と言えるでしょう。
これらの食品が好物の人が、「痛風に悪いから一切食べてはいけません!」
と言われるのは、かなりのストレスです。
痛風の治療は食事療法が基本ですが、
その食事療法もできるだけ緩やかなものにしたいですよね。
そういう人におすすめなのが、サプリメントを利用することです。
気軽に始められるサプリメントの中にも、
尿酸値を下げ痛風の治療に効果があると確認されているものがあるんです。
今回は、その中でも葉酸をご紹介します。
葉酸はビタミンB群の一種で、水溶性のビタミンです。
葉酸というと、妊婦に必要な栄養素というイメージがあるかもしれませんが、
痛風にも効果があるんです。
そもそも痛風は、体内の尿酸の産生と排出のバランスが崩れ、
尿酸が蓄積し、それが結晶化して関節炎を引き起こすというメカニズムですが、
葉酸は、体内での尿酸の産生を抑制する効果があります。
尿酸を産生する酵素にキサンチンオキシターゼという酵素がありますが、
葉酸は体内での代謝を正常化させるため、
このキサンチンオキシターゼが尿酸を産生する作用を抑制するのです。
葉酸が多く含まれている食品には、ほうれん草や小松菜などの青菜、
柑橘類やイチゴなどの果物類、海苔などの海藻類に多く含まれています。
これらはアルカリ性食品ですので、尿をアルカリ化し、
尿酸の排泄を促すため、尿酸値を下げるには一石二鳥ですね。
ただ、注意しなければいけないのは、
レバーにも葉酸が多く含まれていることです。
レバーにはプリン体も多く含まれていますので、
葉酸が多く含まれているからといってレバーを食べるのは、
痛風治療には逆効果になります。
葉酸の効果を高めるために、
カリウムやビタミンCを一緒に取ると良いと言われています。
これらを効率よく摂取するためにも、
サプリメントを利用するのが簡単でおすすめですよ。
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