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痛風が贅沢病(ぜいたくびょう)と言われる理由 痛風の基礎知識


痛風が贅沢病(ぜいたくびょう)と言われる理由

痛風は昔から「贅沢病(ぜいたくびょう)」と呼ばれてきました。

その理由は、暴飲暴食、いわゆる贅沢な食事を摂りすぎるとかかってしまうと
考えられてきたからです。

戦後の高度成長期以前の日本の一般庶民の食卓は非常に質素だったことと、
経済成長と共に食事の内容が急速に欧米化し、

それまで贅沢品と呼ばれていたカロリーの高い食事がメインとなったことで、
患者数が急速に増えた事から、このように呼ばれるようになったと考えられています。

では痛風リスクを上げてしまう食事とはどのような内容になるのかについて
説明していきましょう。


尿酸値を上げやすい食材には「プリン体」が多く含まれていると言われます。

最近はビールや発泡酒のCMでも「プリン体ゼロ」をうたった商品が多く見受けられる
ようになったので、一度は見聞きした経験を持つ人も多いのではないでしょうか。

では「プリン体」とは一体何者で、
尿酸とどのように関連性があり、痛風発作に結びつくのでしょうか?


プリン体は食材の細胞内で「核酸」という物質を構成している成分で、
殆どの食材に含まれています。

プリン体は水溶性の物質で代謝の際に古い細胞から溶け出し、尿酸として排泄されます。

つまり、尿酸の原料となる物質がプリン体なのです。

ですから、プリン体を多く含む食材を積極的に摂取すると、
体内で尿酸となる原料を沢山摂る事になるので、
高尿酸血症の人は出来るだけプリン体を多く含む食事を避けるようにと言われるのです。

しかし、殆どの食材はプリン体を含んでいるため、
全くプリン体を摂取しない食事というのは現実的に不可能です。

そこで含有されているプリン体の数の多寡で分類し、
出来るだけプリン体を多く含んだ食材を摂らないようにしましょうというのが
高尿酸血症や痛風患者の食事療法となります。


また、アルコールは脱水・利尿作用が高く、一緒に摂った食事が
消化されないうちから体内の水分を尿として排泄させてしまうため、
血中の尿酸値が上がりやすく、その結果として尿酸結晶が出来やすくなってしまいます。

ですから、高尿酸血症の患者さんはアルコールも摂りすぎない事が重要となります。

プリン体は肉や魚の内蔵、ハムやベーコンなどの加工食品、魚卵
などに多く含まれる物質です。

お酒の肴に多い食材というのも困り者ですね。

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