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痛風と偽痛風の違い 痛風の基礎知識


痛風と偽痛風の違い

痛風と良く似た病気に「偽痛風」という病気があるのを知っていますか?

偽痛風は、痛風と同様に関節炎が主な症状ですが、
原因や治療方法などに違いがあります。

痛風と偽痛風の違いを、具体的に見てみましょう。

まずは、病態からです。

痛風は、体内の尿酸が結晶化し、関節やその周囲に沈着して、
関節炎を引き起こしますが、偽痛風の場合は尿酸ではなく、
ピロリン酸カルシウムが関節に沈着して関節炎になります。

次に症状です。

痛風発作の痛みは、「骨折よりも痛い」と表現されるほどの激痛が特徴で、
関節炎が起こる部位は、足の親指の付け根が多く全体の約70%を占めています。

偽痛風も、関節炎が主な症状ですが、
痛風に比べて痛みが軽いと言われています。

関節炎の好発部位は膝関節で、
偽痛風の患者さんの50%以上が膝関節に症状が出ています。

また、偽痛風の特徴として、
関節炎の他に発熱や体重減少を伴うことがあります。

原因と治療についてですが、痛風の場合は食生活の乱れが主な原因であり、
痛みを和らげる治療の他に、尿酸値を下げる薬剤の服用や食事療法を行います。

偽痛風は、遺伝的な要素や副甲状腺機能亢進症が誘因となっていて、
生活習慣とは関連していません。

また症状が慢性化し、日常生活が困難となった場合は、
関節内の洗浄や人工膝関節置換術など外科的処置を行うことがあります。

また痛風の患者さんの約90%が男性であり、好発年齢は40〜50代です。

近年は、生活習慣の乱れや女性の社会進出などを背景にして、
女性の患者さんや30代で痛風にかかる人も増えてきています。

偽痛風の場合は、患者さんの男女比はほぼ5:5であり、
性別による差はありません。

また、60代以降の高齢者の患者さんが多いという特徴があります。

突然の関節炎という似たような症状を持つ痛風と偽痛風ですが、
細かい点を比べてみると、たくさんの違いがあるんです。

でも、自分で痛風か偽痛風かの診断はできませんし、
どちらの病気も継続的な治療が必要ですから、関節の痛みを感じたら、
すぐに医療機関を受診して、適切な治療を受けるようにしましょう。

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