痛風を患うと、痛風発作は治まっても、
尿酸値をコントロールしていかなければなりません。
尿酸値をうまくコントロールできていても、ちょっと気を抜いて、
食生活を痛風発症前に戻してしまうと、すぐに尿酸値が上昇して、
再び痛風発作に襲われることになりますので、
痛風は「完治」が難しいと言われていて、気長に付き合っていく必要があります。
気長に付き合っていくためには、食事療法や運動療法、薬物療法などを
日常生活に取り入れていく必要がありますが、
温泉療法も痛風には効果があることを知っていますか?
温泉療法とは、日本古来から伝わる伝統医療で、温泉に入浴、
または飲用、吸入することで怪我や病気などを治療する医療法です。
痛風の温泉療法は、飲用と入浴の2種類です。
飲用は温泉水を飲むことで、
温泉の成分が尿酸の生成を抑制したり、排泄を促してくれます。
また、入浴は体を温めることにより、腎臓の血流量が増加して、
尿量が増えますので、尿酸の排出を促してくれます。
温泉の泉質には、9つのタイプがありますが、痛風に効果があるとされているのは、
放射能泉、炭酸水素塩泉、硫酸塩泉、硫黄泉です。
特に、放射能泉は「痛風の湯」とも言われていて、
入浴しても飲用しても痛風改善に効果が高いと言われています。
また、硫酸塩泉と硫黄泉は飲用すると下痢をすることもありますので、
胃腸の調子が悪い時は飲用をやめておきましょう。
また、温泉療法の注意点として、
痛風発作が起きている時は、入浴してはいけません。
関節痛は温めると良いこともありますが、痛風発作の場合、
入浴して汗をかくと体内の尿酸値が上がって痛風発作が悪化します。
痛風の温泉療法を行っているのは、日本だけではありません。
ドイツでも痛風の温泉療法は一般的に広く行われているんですよ!
医師から処方された痛風治療薬(尿酸生成阻害薬や尿酸排出促進薬)
などを飲みながら温泉療法をすると、効果が高まるというデータもありますので、
痛風治療中の人は一度温泉療法を試してみてはいかがでしょう?
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