一般的に痛風発作が起こりやすい場所として知られているのが、
足の親指の付け根の関節で、痛風発作全体の70%以上を占めていますが、
時として思いもよらない部分に炎症を引き起こす場合もあります。
もし、かかとに激しい痛みが生じている場合は痛風発作の可能性も否定できないため、
無理をせずに出来るだけ早く病院を受診するようにしましょう。
かかとは歩き出しの時に一番最初に地面に触れ、全体重がかかる部位であり、
足関節は頻繁に動かす部位であるため、認知度はそれほど高くはないのですが、
比較的痛風発作が起こりやすい部位だとされています。
踵骨(しょうこつ)の骨折や足関節のねん挫などで炎症を起こしている場合は、
もちろん痛風発作ではありませんが、
身に覚えが無いのに経験した事の無いような痛みがあり、
腫れ上がって熱を持っている場合などは痛風発作が強く疑われます。
ただし、高齢者の場合、骨粗しょう症などでかかとの骨がもろくなっていて、
強く打ったり、ひねったりしていなくても、
歩行などの軽い衝撃でも踵骨が骨折している場合もありますので、
とにかく痛みを覚えたら我慢せずに整形外科を受診するようにしてください。
骨折やねん挫と痛風発作の違いは、レントゲンを撮ればすぐに識別可能です。
痛風発作は夜中(午前2時前後)に起こりやすいと言われています。
一度発作を経験すると二度目からは何となく発作が起こりそうな予感がする
というのも特徴の一つです。
痛風初期の段階では、1年に2〜3度程度の頻度で発作を起こしますが、
治療をせずに放置していると次第に発作の間隔は短くなっていき、
頻繁に起きるようになります。
痛風の名前の由来は「風が吹いても痛みが走る」というぐらいの激痛を覚えます。
また、足の指関節やかかとに発作が起きてしまうと、
靴を履くことすら苦痛となりますし、
放置していては決して良くなることのない病気が痛風ですから、
疑わしい症状を覚えたらすぐに病院に相談するようにするのが何よりも重要です。
痛風は完治の難しい病気といわれますが、
薬によって発作をコントロールすることは十分に可能です。
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