ノロウイルスは腸壁に感染して炎症を起こすので、発症すると下痢、下腹部の違和感、下腹部痛などが主な症状としてあらわれます。
また、これ以外にも嘔吐や発熱を伴う場合があります。
ただし発熱は比較的軽度で、37℃から38℃程度となります。
成人で普段健康体の人なら、感染して症状が出ても重症化することは少なく、およそ2日ぐらいで症状が安定します。
その後、放置していても治癒することが多いのですが、免疫力の弱い幼児や高齢者が感染すると重症化し、激しい下痢や嘔吐によって脱水症状を引き起こし、場合によっては死亡するケースもありますので注意が必要です。
また、ごく軽い症状の場合には、風邪の初期症状(悪寒と軽い下痢)のような症状で済む場合もあり、症状の軽い人が気づかずに過ごしていると、家庭内での感染源となるケースがあります。
ノロウイルス感染は1年を通じて起こり得ますが、その中でも11月から3月にかけて特に患者数が増加するので、風邪かな?と思ったら我慢せずに病院に行き、きちんとした治療を行うようにしましょう。
ここ数年、ノロウイルス感染症の流行がマスコミ等でたびたび報道され社会問題となっています。
小さいお子さんや高齢者がいる家庭では家庭内感染を引き起こしやすいので、絶対に風邪を軽視しないようにして下さい。
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