ヘルペスには「水ぶくれ」という意味があり、感染するとその部位には水ぶくれのような発疹が群生するように発生します。
肉眼で確認出来るヘルペスには、口唇ヘルペス、性器ヘルペス、帯状疱疹、水疱瘡(みずぼうそう)、角膜ヘルペスなどがありますが、いずれの場合も小さなつぶつぶ状の発疹が密集して出来ます。
これがヘルペスウイルスの特徴的な症状の一つなのです。
このようにヘルペスは表面に出る症状が多いため、皮膚に感染するイメージを持たれがちですが、実際にヘルペスウイルスが取り憑くのは神経細胞です。
ヘルペスに感染した部位は炎症を起こし、患部に熱を持ち、激しい痛みを伴うことが多いのも特徴的な症状です。
口角周辺に出来る口唇ヘルペスが発症すると、口を開く度に痛みが走るのを経験した人も多いと思います。
これが帯状疱疹になると文字通り広い範囲で帯状に水泡が出来るため、高熱やちりちりとした焼ける様な痛みが走るという辛い症状が出ます。
体の中で発症するヘルペス脳炎やサイトメガロ肺炎になると症状は更に深刻になります。
ヘルペス脳炎では高熱と激しい頭痛が起こり、意識消失や熱性痙攣が起こることもあります。
サイトメガロ肺炎の場合も激しい熱と咳、胸痛が伴い長引くと呼吸不全を起こす怖い病気ですので、たかがヘルペスと侮らず、うがい、手洗いなどの予防をしっかりと行いましょう。
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