サイトメガロウイルスは他のウイルス感染症と症状の出方が似ているため、複数のウイルス抗体検査を行い、差別化しながら最終的にサイトメガロウイルスの特定をしていくことになります。
検査方法は、採血をしてサイトメガロウイルスに対しての血清抗体の有無を調べ、血液、尿などにウイルスが存在しているかどうかを確認するのが一般的です。
妊婦の場合、超音波検査で胎児に肝臓からの出血や肝臓の腫脹などの異常が見つかると、羊水のウイルス検査を行うことになります。
健常者の場合、サイトメガロウイルスに感染しても症状が出ないまま日常生活を過ごしていることが多いので、健康診断などで突然指摘されることもあります。
具体的な症状が無い場合には、特別な治療は必要ないとされていますが、妊娠の予定がある人、家族に高齢者やがん治療中の人、HIV感染者などの免疫力が低下している人がいる場合には無症状でも治療を行うことになります。
この病気は直接接触だけでなく関節接触でも感染するリスクがあるので、発覚後は直ちに治療することが重要です。
詳しい治療法については次の章で説明しますが、治療には抗ウイルス剤が用いられます。
ただし、妊婦が感染している場合には投薬にも慎重を要しますので、妊娠中の感染発覚後は、産婦人科の主治医の指導の下、適切な治療を行うようにしてください。
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