RSウイルス感染症にかかり、重症化しやすいのが6歳未満の幼児です。
また、RSウイルスは感染力が強いため、保育園や幼稚園では特に集団感染が起こりやすく、細心の注意が必要となります。
咳が酷い子供はすぐに医療機関に連れて行き検査をしてもらい、感染が確認されたら保育園や幼稚園に子供を預けるのは控えて、治るまで自宅で療養する必要があります。
また、細気管支炎を引き起こしている場合には、入院治療が必要となるケースが多くなります。
このウイルスの主な感染経路は飛沫感染と接触感染ですので、風邪やインフルエンザが流行する冬場はマスクを付け、手洗いを励行して感染が拡大しないように努めなければなりません。
また保育園、幼稚園と家庭との連絡は重要で、医療機関で簡易検査を受けた場合にはその結果を保育園や幼稚園にも伝えるようにしましょう。
場合によっては一時的に休園をして感染拡大を防ぐ措置をとる必要性もあります。
RSウイルスには有効なワクチンや抗生剤がありません。
したがって幼児がこのウイルスに感染した場合、症状が進行しないように厳重に監視しながら、咳を抑えて気管支を広げ呼吸が楽に出来るようにし、患部の炎症を抑える薬を投与してウイルスが体外に排泄されるのを待ちます。
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