EBウイルス感染症にかかって一番ダメージを受けやすいのが肝臓です。
肝臓がかかる病気には、肝機能障害、肝硬変、肝不全、肝がん、慢性肝炎、ウイルス性肝炎などがあります。
この中でウイルス性肝炎に関してはA型、B型、C型などの肝炎を引き起こす肝炎ウイルスによるものと、EBウイルスやサイトメガロウイルス、ヘルペスウイルスなど肝炎ウイルス以外のウイルスによる肝炎とがあります。
EBウイルス感染症を基礎疾患とする肝炎や肝硬変の場合、具体的な治療法は今の所ありません。
それは慢性活動性EBウイルス感染症に対する特効薬が存在していないため、EBウイルス感染症が完治しない限り、肝炎を再発するリスクは常について回るからです。
このような場合は、とにかく安静にして飲酒や喫煙、寝不足、暴飲暴食などを避けて肝臓に負担のかからない生活習慣に改め、症状の進行を出来るだけ遅らせるというのが治療のメインとなります。
特に食生活は肝炎治療にとって重要となります。
しかしこれも肝炎の状態によって食事内容が変化してきますので、医師と相談の上、適宜食生活の改善を行う必要があります。
ただ、EBウイルスと性質の近いとされるサイトメガロウイルスやヘルペスウイルスに対する抗菌剤がEBウイルス感染症の治療に効果があったという報告例もありますが、今の所研究段階ですので、今後の研究成果に期待したいところです。
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