口唇ヘルペスにかかると次の4つのステップで症状が進行していきます。
まず感染初期の前駆期の症状は、唇周辺の皮膚にひりつき感やむずむずとしたかゆみなどの違和感を感じるようになります。
刺激の強いものを食べた直後のような感じですが、再発を繰り返す人はこの前駆期でヘルペスが出ると分かるようになります。
前駆期から半日程経過すると、今度は感染部が赤く腫れてきます。
この時期になるとヘルペスウイルスは活発に活動してどんどん増殖しています。
同時に免疫系の働きも活発になり、人によっては熱が出たり強い痛みを感じるようになります。
初めてヘルペスに感染した場合、この時期の症状は非常に強く激しい痛みを感じます。
次に発症部に水ぶくれが出来ます。
これが口唇ヘルペスの最も特徴的な症状です。
この水ぶくれの中にはウイルスが沢山存在していますので、無理に破いたり触ったりしないことが重要です。
患部に触れた指先に傷口があるとそこからヘルペスが体内に侵入してしまいます。
血液を介して侵入したヘルペスが髄液に入り込むと、髄膜炎やヘルペス脳炎を引き起こす危険性もありますので、安易に触るようなことはやめましょう。
この水ぶくれも初めての感染の時はくちびる全体に広がりますが、再発性の場合は局所的なものとなります。
初めての口唇ヘルペスは症状が強く、投薬等の積極的な治療が必要ですが、再発性の場合、症状は軽微で水ぶくれはかさぶたとなり自然と治癒していきます。
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