万が一ノロウイルスに感染してしまったら、とにかく早く病院にいって治療を受けることが重要です(ただし、症状のひどくない場合であれば、余計な感染を広めないためにも、自宅療養することも一つの考え方です)。
現在ノロウイルスに有効なワクチンや抗生剤が存在しないため、治療は出てきた症状を抑える対症療法が中心となりますが、下痢や嘔吐が緩和されることで免疫力が回復し、ウイルスをやっつけることが出来ます。
また出来るだけ外出を控え感染の拡大を防ぐことも重要です。
ノロウイルスは便や嘔吐物に多く含まれています。
したがってトイレには消毒用に塩素系の漂白剤を希釈したものとビニール手袋、廃棄用のビニール袋を準備しておきましょう。
そして排便や嘔吐した後は十分に流し、ビニール手袋をして便器と便座、また便器周辺の床を希釈した漂白剤で拭き掃除をして、使用した手袋と紙タオルを廃棄用のビニール袋に入れ、そこにも消毒用の漂白剤を振りかけた後、袋の口を厳重に縛って更に袋を二重にして廃棄するようにしましょう。
ここまで厳重に後処理をするのはノロウイルスには複数の遺伝子パターンがあり、感染を繰り返す危険性が高いからです。
また帰宅後と排便後、調理前には十分に手洗いとうがいをして、とにかく体内へのウイルスの侵入を防ぐことが重要です。
流水で2分以上手を洗うと付着したノロウイルスを洗い流すことが出来ると言われていますし、うがい薬を使って5回以上うがいをするのも効果的です。
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