1年に1度から2度、インフルエンザワクチンの予防接種を受けておけば、感染後発症しても重症化するリスクを下げることができるので、毎年予防接種を受けるようにしましょう。
1年を通じてインフルエンザが大流行するのは11月から2月にかけてです。
したがって、少なくとも大流行が起こる少し前の10月頃には一度予防接種を受けておくのが良いでしょう。
では1回接種と2回接種では何が違ってくるのかについて説明します。
厚生労働省のガイドラインによれば、1回接種による予防効果は全体の64%、2回接種の場合には94%の効果があるとされています。
ただし、誤解しないでいただきたいのは、この予防接種を受けていればインフルエンザにかからないという訳ではないということです。
このワクチンはあくまでも感染後の重症化を予防する効果があるというものです。
平成13年の法改正によって、地方自治体ではインフルエンザの予防接種を促進しなければならないことになりました。
これにより特に重症化が懸念される65歳以上の高齢者の場合、自治体によって接種料金の一部を公費で負担することになっています。
インフルエンザの予防接種は自由診療ですので、医療機関によって値段が違いますが、一般的には1回につき3500円+消費税の3675円となりますので、65歳以上なら数百円から2500円程度の自己負担金で受けることができます。
高齢者以外でも勤務先の社会保険組合の方で負担してくれるケースもありますので、興味がある人は総務などに問い合わせしてみると良いでしょう。
尚2回目の予防接種を受けたい場合には、医療機関に相談の上接種時期を決めるようにしましょう。
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