小学生以上の児童や大人になると免疫機能が強くなるため、RSウイルスに感染しても咳の出る風邪程度の症状で自然治癒するケースが殆どです。
しかし、近年になって花粉症や喘息など呼吸器に障害が出るアレルギー疾患の患者数が年々増加する傾向にあり、アレルギー発作が出ている時期にRSウイルスに感染すると、症状が悪化する可能性も指摘されています。
また、インフルエンザと同時に感染すると肺炎にまで進行するリスクが高まりますから風邪、インフルエンザ、花粉症が流行するシーズンは大人でも注意が必要です。
RSウイルスの簡易検査はインフルエンザと同じような方法で実施出来るため、最近ではインフルエンザの簡易検査とRSウイルス感染症の簡易検査を同時に行う医療機関も増えています。
症状がどちらも良く似ているため、これは自然な流れなのかもしれませんね。
ただし、3歳以上の子供と大人のRSウイルス簡易検査に用いられる薬剤や機材などは保険が効かないため、医療機関の負担となっているのが現状です。
大人でも特に高齢者の場合、幼児と同様症状が悪化しやすいため、全簡易検査の保険適用が望まれています。
またRSウイルスには有効なワクチンや抗生剤が存在しないうえに感染力の強いウイルスですので、感染が判明したら出来るだけ外出は避け、マスクを着用し、手洗いとうがいをこまめに行って手指や鼻、喉粘膜に感染しているRSウイルスを体外に排出して、炎症が広がらないようにしましょう。
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