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症状 サイトメガロウイルス



サイトメガロウイルスの症状

サイトメガロウイルスに感染しても、健康な人であれば無症状で自然治癒するケースが殆どです。

しかし、胎児や高齢者、HIV感染者や血友病患者、がん患者のように免疫機能が低下している人の場合、感染すると重症化する可能性があります。

特に胎児が感染した場合、深刻な後遺症が残るケースもあるので注意が必要です。

症状の出方としては、発熱や肝臓、リンパ節の腫脹という形が多く報告されています。

重症化する例としては、サイトメガロウイルス性肝炎、免疫機能異常(白血球減少症、血小板減少症など)、大腸炎(下痢や嘔吐)、網膜炎、間質性肺炎など様々な症状を来します。

更に胎児の場合、水頭症や小頭症という神経障害を伴う先天性の疾患を発症したり、重度の肝機能障害から、黄疸や肝臓からの出血などが見られることもあります。

また母胎内感染したまま出産すると、5歳頃までに難聴や目の異常、知的障害などの重度の後遺症症状を起こすことが報告されています。

特に大腸炎のあらわれ方は他のウイルス性腸炎と症状が似ていることもあり、診断するには複数の検査を組み合わせて慎重に行う必要があります。

またサイトメガロウイルスの特徴として、免疫回避という機能があることが知られています。

この免疫回避という機能は、免疫の中で異物と判断すると、有無を言わさず排除するNK(ナチュラルキラー)細胞とキラーリンパ球の警備の目を騙す機能のことで、これによりサイトメガロウイルスは免疫系の集中攻撃をかわし、体内に長く留まることが出来ると言われています。




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