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症状 溶連菌



溶連菌の症状

溶連菌感染症は溶連菌が咽頭に感染し、咽頭炎や扁桃腺炎を発症するというケースが最も一般的な発症例となります。

咽頭炎にかかった場合に起こる症状は発熱、喉の痛みと腫れ、頭痛、腹痛などがあります。

急性期には発熱がおこるため、熱が出たらすぐに医療機関を受診して適切な治療を受けるようにしましょう。

咽頭が感染症を引き起こすと、比較的近い部位にある副鼻腔や中耳にも炎症が広がることもあり、急性鼻炎や中耳炎などは溶連菌感染症の合併症としては比較的症例数の多いものになります。

また溶連菌感染症に感染して一番怖い合併症が、咽頭炎や扁桃腺炎が治癒した後に自己免疫反応を引き起こすことで発症するリューマチ熱や糸球体腎炎です。

自己免疫反応とは免疫系が健康な細胞までをも攻撃対象としてしまうことで引き起こされる様々な症状のことを言います。

自己免疫反応が原因となる疾患のことを自己免疫性疾患と呼んでいます。

溶連菌感染症で起こる自己免疫性疾患のなかでも発症頻度が高いのがリューマチ熱で、この病気を引き起こすと至る所で炎症が起こり、発熱や関節痛などの症状を覚えます。

更にリューマチ熱は心臓にも大きなダメージを与えてしまう危険性があります。

また球糸体腎炎を引き起こした場合は浮腫、血尿、蛋白尿、高血圧などの症状を起こします。

他にも溶連菌の毒素によって全身に発疹が出来て真っ赤になる猩紅熱(しょうこうねつ)や、舌がイチゴのように赤くなる苺舌などの症状を来す場合もあります。

猩紅熱になると一週間以上経過した後に皮膚がむけてくることもあります。

尚、溶連菌は皮膚からの接触感染でうつる「とびひ」の原因としても知られています。

溶連菌感染症の症状は2?3日で自然と治まることもありますが、感染力が強いため、症状が治まっても菌が死滅しているのを確認するまでは無駄な外出を控えるようにしましょう。

一番確実な治療法は医療機関を受診して抗生剤を処方してもらうことです。

ペニシリン系やセフェム系の抗生剤は溶連菌に高い治療効果があるので、投与後1?2日程度で症状は治まります。

その後薬を飲みきればほぼ溶連菌は死滅していることになりますので、日常生活に戻ることが出来ます。




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