RSウイルス感染症の症状は風邪と良く似ています。
具体的には、水のような鼻水が出る、鼻づまりが辛い、咳が続いて呼吸がしづらい、などが主な症状となります。
また比較的感染しやすく重症化しやすいのが肺の奥の方にある細気管支で、ここにRSウイルスが感染すると細気管支炎を引き起こします。
細気管支炎になると喘息のように呼吸が粗くなり、細かい呼吸を繰り返す多呼吸や肋骨の下がへこむ陥没呼吸などが見られるようになり、そのうち無呼吸状態になってしまうこともあります。
細気管支炎からRSウイルス感染症が更に重症化すると、肺炎をこじらせ高熱を発したり、慢性気管支炎を引き起こし、重度の呼吸障害を併発して酸素マスクをしながらでないと日常生活が送れない状態になってしまう危険性があります。
小学生以上の児童になると感染しても重症化することは少なく、風邪と良く似た症状から自然治癒するケースが殆どですが、心臓に疾患がある人や喘息を持っている人は成人でも重症化しやすくなります。
しかしながらこのウイルスに特に注意が必要なのは6歳までの幼児と高齢者でしょう。
特に生後1年までの乳幼児や、生まれつき心臓に障害のある子供の場合、細気管支炎から重症化するケースが多いので注意が必要です。
初期の症状は風邪と良く似ていますので、風邪気味でも咳が沢山出る場合は軽く考えずに医療機関で診察を受けるようにしましょう。
→ RSウイルスの潜伏期間
→ RSウイルスの検査と診断
→ RSウイルス 保育園・幼稚園は要注意!
→ RSウイルス 子供・大人の注意点